外国人住民へ取り残しのない情報発信を実現するための周知活動「防災出前講座」

インタビュー

2022/10/27

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2022/10/27

外国人住民へ取り残しのない情報発信を実現するための周知活動「防災出前講座」

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岐阜県の中央部に位置し、日本三名泉のひとつ下呂温泉で有名な下呂市は、97%以上が山林地域となっており、わずかな平地に約3万人が暮らすまち。
外国人住民は現在約600名(人口の約2%)が暮らしており、年々外国人比率が増えている。外国人が集まるコミュニティがなく、従来は多文化共生への取り組みがなかったという下呂市。課題となっていたのが多文化共生や外国人住民への情報発信とのことでした。

 

今回は下呂市まちづくり推進部企画課の青木さまに、外国人住民へ取り残しのない情報発信を実現するための「防災出前講座」の取り組みについてお話を伺いました。

 

Q.メディアのニュースでこちらの防災出前講座の取り組みについて拝見をいたしました。どのような経緯でこの取り組みを始められたのですか?

 

令和2年4月に就任した山内市長の多文化共生に取り組みたいという想いを実現するために、令和3年度に市内の状況調査を行って外国人雇用の事業者を調査し、下呂市多文化共生推進基本方針を策定しました。

 

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<下呂市多文化共生推進基本方針>

▼基本目標
国籍の違いに関わらず、市民がお互いの文化や考え方を尊重しながら円滑にコミュニケーションを図ることで、すべての市民が働きやすく、暮らしやすいまちになり、世界から人が訪れ、交流できる地域社会の実現をめざす。

 

▼施策の方向性
(1)「外国人住民との円滑なコミュニケーションづくり」
(2)「外国人住民が地域で活躍できる環境づくり」
(3)「外国人住民の教育環境づくり」
(4)「安全・安心に暮らせる環境づくり」

 

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調査を通じて分かったこととして、市内の工場に技能実習生として勤める外国人の多くが日本語の習熟度が低いため、対面の説明によって防災知識と市の情報を得る手段を伝えることが必要であると思い、令和4年度から出前講座を行なうこととなりました。

 

 

Q.下呂市の情報をカタログポケットで配信したいとご検討されたきっかけをお聞かせください。

 

SDGsの取り組みとしても外国人住民を含めて誰ひとり取り残すことがない情報発信をしたいと考えていたときに、岐阜県からの推薦もありカタログポケットのことを知りました。
市内では技能実習生としてベトナムの方が増えていることから、ベトナム語で情報発信ができることがとても良かったです。またインドネシア語にも対応しているので、これまで発信できていなかった言語への対応はとても評価できました。

Q.外国人向け防災出前講座をはじめ、外国人の方へ下呂市の情報を取得するための周知活動について教えてください。

 

下呂市に住んでいる外国人の方々に、大雨や台風などの災害に備えてもらうために防災出前講座を行ないました。
実施は令和4年6月から開始をし、9月までに18社へ行ないました。
講座では災害時の備えについて学んでもらうだけではなく、災害に備える知識等の情報発信にも活用するカタログポケットの使い方説明をすることで、下呂市からの情報を取得する方法についても知っていただきました。
出前講座以外の周知方法としては、旅館等にお勤めの外国人の方は日本語習熟度も比較的高いので会社を通してチラシ等を送付することで周知ができたと思います。

 

 

ご回答をいただきましてありがとうございました。
下呂市として今後は防災に限らないさまざまなコンテンツにカタログポケット配信をご検討いただいているとのこと。
地域の安全のため、そして魅力発信のためにぜひカタログポケットをご活用いただけましたらと思います。

 

<インフォメーション>
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