訪日外国人旅行者の集客するうえで、旅のスケジュールをどのように決めているかを知ることは、とても重要な大切なことです。観光庁「訪日外国人消費動向(平成29年7-9月期)」のデータによれば、日本滞在中に得た旅行情報源で役に立ったものに「インターネット(スマートフォン)」を挙げる旅行者が、なんと72.1%もいました。彼らがスマートフォンをどのように活用しているのか探ってみましょう。
旅の行き先は、スマートフォンを使って探す
スマートフォンが活躍するのは、何も日本滞在中だけではありません。日本を訪れる前からその活用は始まっています。訪日前にすることといえば、旅の行き先を決めること。海外旅行に行くかどうか。行くとしたらどの国を訪れるのか。おおまかな訪問エリアを選んだり、宿泊先を探したり、観光名所などをリストアップする段階です。
「出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの」をみてみると、旅行会社や宿泊施設のホームページはもちろん見られていますが、それ以上に見られているのが個人のブログやSNS。実際に行ったことのある人の生の声を活かして、旅行計画に役立てるわけです。特にインスタグラムのような写真が美しいSNSを閲覧するにはスマートフォンをぴったりです。眺めているだけで旅への期待が大きく膨らむことでしょう。
訪日外国人旅行者のうち旅行会社が企画する団体ツアーを利用する割合は、およそ2割程度。残りは往復航空券と宿泊がセットになった個人旅行パッケージの利用や、旅行に必要なことをすべて自分自身で手配する個人手配です。そして、約7割がインターネットを使って旅行に必要な手続きを完結させています。
スマートフォンでおおよその行き先を決め、SNSなどで口コミなどを確認しながら、そのまま申込を完了させる旅のスタイルが増えてきているようです。
旅行中に便利なアプリは「地図」「カメラ」「翻訳」
- スマートフォンは旅行中も大活躍します。アプリを入れればいろいろな使い方ができますが、旅行中に役立つ機能としては、「地図・乗換検索」「カメラ」「翻訳」の3つははずせません。
まずは「地図・乗換検索」アプリ。あらかじめ旅行前に旅行計画を立てて行動する旅行者が多いと思いますが、それでも初めて行く土地では心配です。どこで迷子になってしまうのかわかりません。特に日本の場合、電車やバスで乗り換えをする場面が多いのが難題です。乗換検索アプリがあれば、所要時間を含めて調べることができて便利です。
次に「カメラ」アプリ。スマートフォンがあれば、わざわざデジタルカメラを持ち歩かなくても旅の思い出をきれいに残すことができます。最近ではSNSアプリにカメラ機能がついていることが多く、撮影したあとに、すぐにSNSに投降するのも楽しみ方のひとつです。
最後に「翻訳」アプリ。旅先で抱く不安の大部分は、言葉が通じないということ。初めていく場所は期待と不安でいっぱいですが、翻訳アプリがあればその心配も軽減されます。知らない言葉をすぐに翻訳できると、旅の選択肢が一気に広がるのは外国人も日本人も同じです。訪日外国人旅行者が翻訳アプリ利用するのはもちろんですが、受け入れる側の日本も翻訳アプリを用意しておいたほうがよいでしょう。片言でも母国語が通じるスタッフがいたら、心理的な距離はぐっと縮まります。
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