訪日外国人旅行者の満足度を左右する、宿泊施設の受け入れ体制

コラム

2017/07/03

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2017/07/03

訪日外国人旅行者の満足度を左右する、宿泊施設の受け入れ体制

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2016年に過去最多の2,404万人を記録した訪日外国人旅行者。海外からの旅行者が増えることはとても喜ばしいことなのですが、それにあわせて受入体制も整えなければなりません。特にホテルや旅館など宿泊施設の環境整備は急務といえるでしょう。
  
観光庁では、ソフト面からの受入環境整備を通じた訪問時・滞在時の利便性向上を図ることを目的に、宿泊施設がインバウンド対応で必要な経費の一部を補助する「宿泊施設インバウンド対応支援事業」を進めています。この制度は、日本各地の宿泊事業者等から募った受入体制拡充のプランに対して、審査の上、認定されるわけですが、整備の対象としてどのような要望があがっているのでしょうか。この認定結果から、これからのインバウンド対策のヒントを探ります。

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Wi-Fi接続はできて当たり前の時代

最も多かった改善対象は「Wi-Fi整備」。日本のWi-Fi環境は、繋がるエリアが次第に増えているものの、携帯電話の電波の様にどこにいてもほぼ繋がるというような環境にはほど遠いのが現状です。
  
特に訪日外国人旅行者が簡単に使えるかといえばそうでもありません。携帯会社が提供するWi-Fiサービスは、各会社の携帯機器や回線を使っている人向けのもの。日本を訪れたばかりの旅行者が使うには、登録などの手続きに時間や手間がかかり不便な点が多いようです。
  
ホテルや旅館などの宿泊施設は、旅行者が長い時間滞在する、いわば「旅の拠点」というべき場所。「明日はどこに行くか」「何を食べるか」「何をおみやげ買うか」。旅先でこれらを調べるのにスマートフォンやタブレット端末が必要不可欠なわけですが、肝心のインターネットに簡単に接続できなければ意味がありません。Wi-Fiの有無や利便性は、訪日外国人旅行者の旅の満足度に直結する課題です。

多言語コミュニケーションにはタブレット端末が便利

続いて多いのが「サイト多言語化」「案内表示多言語化」など、外国語についての対応です。
  
訪日外国人旅行者の多くは、旅行前にインターネットで検索して宿泊先を決めます。特に最近増え続けている個人旅行者ともなれば、宿泊先に対してのこだわりは強いもの。ゆったりと過ごしたいのか、食事に期待しているのか、最低限の設備でよいから宿泊費を安く抑えたいのか。宿の特徴は旅の満足度に影響しますから、事前の情報収集はとても大切です。ですが、宿のWebサイトが外国語対応してなければ、せっかく興味を持ってもらっても、選んでもらえません。

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  • また、宿での滞在中も外国語でのコミュニケーションが発生します。外国語を話せるスタッフを用意できればよいですが、専任のスタッフだけですべてを解決することはできません。そんな時に有効なのが館内の案内表示です。

トイレや階段など各種施設を表すピクトサインは、そもそも1964年の東京オリンピック開催の際に、世界中から日本にやってきた外国人ゲストのために言葉がわからなくても案内できるように考案されたものです。言葉を使わずにピクトサインで表現するのも、立派なコミュニケーションのひとつ。同様にイラストや動画を使えば、手軽に多くの情報を伝えることができます。
  
タブレット端末にこれらの案内ツールや翻訳アプリをいれておけば、外国語が苦手でも最低限のコミュニケーションをとることができるでしょう。

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  • 当社の提供している「MCCatalog+」は、日本語の観光ガイドやフリーペーパー、レストランメニューなどを、スマートフォンやタブレット端末で簡単に多言語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・タイ語・ポルトガル語)で閲覧することができます。好奇心旺盛な訪日外国人旅行者に対して「MCCatalog+」を使って、ディープな日本の情報を提供してみてはいかがでしょう。

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