日本を訪れる外国人旅行者は、どのような方法で観光情報を集めているのでしょうか? 情報を収集する手段を知ることができれば、より的確なインバウンド対策ができます。観光庁が2017年4月に発表した「訪日外国人消費動向(平成29年1-3月期)」のデータをもとに、訪日外国人旅行者の情報収集方法について探ります。
出発前に得た情報源は「ブログ」「SNS」「クチコミ」
海外旅行の最大の目的は楽しむことです。旅行者が出発前に知りたいことは、訪問する国にどんな場所があって、その旅先にどんな魅力があって、どんな風に楽しめるかということでしょう。「出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの」という質問では、多くの旅行者が「個人のブログ」が役に立ったと答えています。
訪日外国人旅行者のうち、航空チケットや宿泊先を自ら手配する個人旅行者の割合は、およそ6割。旅のスケジュールを自由に組み立てられる個人旅行者の行き先は、日本人の想像を超えるほどバラエティに富んでいます。彼らは、行き先をはじめ旅先の情報のすべてを自分自身で集めます。そこで役立つのがインターネットです。
行先を日本に決めたら、次に知りたいことは「日本で体験できる楽しいことは何か?」ということです。もしかしたら「〇〇〇がしたいから、行先を日本に決める」という旅慣れたリピーターもいるかもしれません。そのような情報は鮮度と具体性が大事ですが、それらを知るのに「個人のブログ」や「SNS」は最適です。ブログやSNSに投稿されていることは、実際にその人が体験したもの。これに勝るリアルな情報はありません。
滞在中に手放せないのは「スマートフォン」
訪日外国人旅行者は、日本滞在中もインターネットを使って情報を集めています。「どこに行くか」「何を食べるか」「何を買うか」。旅先でそれらを調べるのに必要不可欠なのが、「スマートフォン」です。「日本滞在中に得た旅行情報源で役に立ったもの」という質問では、他の項目を抑えて70.7%という圧倒的な選択率でした。
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スマートフォンで調べるのは、今すぐ知りたい情報です。行先の名称や住所、交通手段、営業時間、扱っている商品やメニューなどなど。これらの基本的な情報をまとめた多言語化したランディングページを用意するだけでも、訪日外国人旅行者にとっては役に立つものです。
日本滞在中にあったらいいのは「無料Wi-Fi」
3つ目の質問は「日本滞在中にあると便利な情報」について。「交通手段」や「宿泊施設」「飲食店」についてあげる旅行者が多いなか、第1位は「無料Wi-Fi」についての情報でした。
日本を訪れて、行先や交通機関の時刻などを調べるときに、スマートフォンで調べようとしても、思うようにインターネットにアクセスできてない現実があるようです。特に宿泊先や街頭、駅や空港などの交通機関では「今すぐ」「ここで」知りたいことの要望が多く、インターネットの利用頻度が増えるもの。このような施設で無料Wi-Fiのサービスがあれば、訪日外国人旅行者の旅の満足度は上がることでしょう。
- 当社の提供している「MCCatalog+」は、日本語の観光ガイドやフリーペーパー、レストランメニューなどを、スマートフォンやタブレット端末で簡単に多言語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・タイ語・ポルトガル語)で閲覧することができます。好奇心旺盛な訪日外国人旅行者に対して「MCCatalog+」を使って、ディープな日本の情報を提供してみてはいかがでしょう。