リピーターが増え続けるタイからの観光客

コラム

2016/10/11

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2016/10/11

リピーターが増え続けるタイからの観光客

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訪日観光客が急増し、インバウンド市場のさらなる盛り上げ役として期待されている「タイ」。2015年には、中国、韓国、台湾、香港、アメリカに次いで訪日旅行者数第6位、およそ73万人の観光客が日本を訪れています。これは訪日観光客全体の約4%。中国、韓国、台湾、香港との差はまだまだありあますが、アメリカとはほぼ僅差。このままいくと、数年中にアメリカを追い越し、第5位となることが予想されます。

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タイからの旅行者が増えた理由

タイからの旅行者が急激に増えた要因のひとつに、ピザの緩和が挙げられます。2012年には期間内に何度でも出入国できる数次ビザが提供され、2013年には滞在期間15日以内であればビザ免除になりました。その結果、2011年と2012年の観光客数を比較するとほぼ倍増。2015年には、2011年の約8倍の増加となりました。
  
また、日本とタイを結ぶ豊富な国際路線も要因のひとつです。現在の路線は、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、 新千歳空港の6路線。格安のLCC路線も増え、日本へのアクセスも格段に便利になりました。
  
もちろん、海外旅行を楽しめる経済的余裕があるかどうかも重要です。今も経済成長が進むタイでは、円安が追い風になって、海外旅行を楽しむ人が急増中。富裕層だけでなく中流家庭のタイ人も海外旅行を楽しんでいます。

リピート増加の理由は、日本の自然

ピザ緩和とアクセスの良さ、経済成長などの条件が揃い、増え続ける訪日タイ旅行者。実はリピーターが多いのも特徴のひとつです。日本を訪れるのが初めてという割合は、全体の36.4%。残りの6割強は、すでに2回以上日本を訪れているリピーターで占められています。

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日本を訪れるタイからの旅行者は、何を求めているのでしょうか?
  
(株)日本政策投資銀行・(公財)日本交通公社が行った「訪日外国人旅行者の意向調査(平成27年版)」によると、旅行先として日本を選んだ理由として、日本の自然や風景、温泉、食事を挙げる割合が、他の国々の旅行者のそれよりも高いことがわかります。

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タイは熱帯に位置しているため、年間を通じて気温30℃以上。そのせいか、四季をはっきりと感じられるものへの興味や憧れが高いようです。北海道を訪れるタイ人旅行者が多いのも、雪そのものがとても魅力的な異文化体験だからでしょう。しかも、これらの割合は、2回以上の訪日となると更に上昇。日本の自然の素晴らしさに気づき、リピートに繋がっているのかもしれません。
  
今後、ゴールデンルート体験済みの訪日2回目以降の旅行者をどのように呼び込むのか。そして、リピーターをどのように増やしていくのかを考えていく際に、タイ人旅行者の動向は大きなヒントを与えてくれることでしょう。

ハードルが高い「タイ語」の壁

タイの公用語は、タイ語。英語を話せる人もいますが、日本を訪れる旅行者が富裕層だけでなく中間層にまで広がっている現状を考えると、コミュニケーションのすべてを英語だけで進めるのは難しいかもしれません。だからといって、英語・中国語・韓国語に加えタイ語での対応もとなると、専任スタッフの手配やパンフレットやポスターの多言語化など、さまざまなコストや作業が発生します。
  
「これから増加が見込めるタイからの旅行者を呼び込みたいけれど、手が回らない」というお悩みには、当社のMCCatalog+を使ってタイ語に翻訳したパンフレットを、スマートフォン経由でご案内するという方法がありますので、こちらを活用もおすすめします。タイのスマートフォン普及率は、なんと「139%!」というぐらい生活の必需品となっています。訪日前の旅行情報はもちろん、訪日中もスマートフォンを使って情報を集めていますから、これを活用しない手はありませんね。

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