増え続ける訪日外国人旅行者と多言語ツールの活用

コラム

2016/09/12

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2016/09/12

増え続ける訪日外国人旅行者と多言語ツールの活用

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訪日外国人旅行者を受け入れるにあたって整備しなければならないことは多くありますが、なかでも外国語の対応はインバウンド施策にかかせません。しかし、専任スタッフをおいたり、語学をすぐに身につけたりするのもなかなか難しいもの。最低限のコミュニケーションが取れる範囲で、できるところから段階的に整えていくのが現実的な選択なのかもしれません。

専任スタッフを配置するだけでは不十分

日本を訪れる外国人旅行者は多種多様。中国、韓国、台湾、香港をはじめ、最近ではタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなど東南アジアからの旅行者が増えています。もちろん欧米からの訪日客もいますから、一概に外国語での対応といっても、英語を含む複数言語での対応が求められる状況です。「英語だけ対応すれば十分」とか「語学ができる専任スタッフを増やしたからOK」というわけにはいきません。
  
もちろん専任スタッフがいれば、それに越したことがありませんが、外国語で対応できるスタッフを育てるのには時間がかかりますし、訪れる外国人旅行者にあわせて複数の言語で対応できるスタッフとなると人件費が多くかかってしまいます。
  
大事なことは、最初から完璧を目指さずに「どこまで対応できるのか」を、訪日外国人旅行者に向けて情報発信すること。訪れる側も事前にできること・できないことがわかっていれば、不要なトラブルが起きることは少なくなります。

訪日外国人旅行者によく使うフレーズは?

スタッフの語学力が十分でなくても、ツールの多言語化でカバーすることが可能です。たとえば、POPやポスターなどの掲示物。日本語とあわせて外国語表記での説明があれば、都度声をかけることなく自然に行動を即すことができます。その場合、掲示物は外国人旅行者に視覚的にわかりやすいデザインにするとよいでしょう。
  
メニューは、日本語がわからなくても写真付きで指差しで選べるようなものがあれば便利です。状況に応じてよく使われるフレーズをまとめた想定会話シートとあわせて使うと、外国語がほとんど話せなくても、最低限のコミュニケーションをとることができます。
  
「これはいくらですか?」や「カードは使えますか?」「Wi-Fiは使えますか?」など、接客シーンで使われるフレーズは意外と限られているもの。最初はたどたどしい会話かもしれませんが、よく使うフレーズを練習して自信を持って話せば、意外と会話が弾むかもしれません。

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多言語化ツールを使ってパンフレットを多言語化

パンフレットは、言語ごとに翻訳したバージョンを用意するのがベストです。日本語のパンフレットに翻訳をした複数の言語を並べて掲載するというやり方もありますが、これは避けたほうがよいでしょう。
  
一見、効率的にも思えますが、一冊のパンフレットの誌面は限られています。言語数を増やせば、トピック一つあたりの情報量は当然のことながら極端に減ってしまい、日本人にとっても、訪日外国人旅行者にとっても、使いづらいものになってしまいます。英語を母語にする人には英語で書かれたものが、中国語を母語にする人には中国語で書かれたものが最も使い勝手が良いわけですから、多言語パンフレットの制作は言語ごとに進めていくべきです。
  
多言語対応のパンフレット制作には、翻訳やレイアウト作成、印刷にコストかかってしまうというデメリットがありますが、当社のMCCatalog+を使ってタブレットやスマートフォンをパンフレット代わりにするというコスト削減方法もあるので、こちらを活用もおすすめします。

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