【専門家コラム Vol.9】モバイル・フレンドリーのすすめ

コラム

2016/12/21

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2016/12/21

【専門家コラム Vol.9】モバイル・フレンドリーのすすめ

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執筆:村山慶輔/株式会社やまとごころ 代表取締役

前回のコラムで、訪日外国人観光客が旅行中に情報を得る際にもっとも役に立ったものが、スマートフォンからの情報だったということをお伝えしました。実際に街を歩いていると、立ち止まってスマートフォンを操作している外国人観光客の姿を駅や観光地で見かけることも少なくありません。
  
ご自身が海外旅行へ出かけるときも、ガイドブックや旅行雑誌は事前に見るけれども、旅先ではWi-Fiのつながる環境を見つけてスマートフォンで行き方などを調べる場合が多いのではないでしょうか。日本ではスマートフォン利用者が5,148万人でPC利用者の4,753万人を超えたという数字が出ています(ニールセン発表のネット利用人口調査・2015年9月による)。必然的にインターネットの接続もスマートフォン利用が多くなっていると言えるでしょう。それでは、世界の情勢はどうなのでしょうか。

飛躍的に伸びるスマートフォン利用者

インターネットに接続する際のデバイスについて、2016年1月の時点の調査で、全世界平均ではPCで接続する割合が56%で、スマートフォン利用は39%と、PCの利用者の方がまだ多い結果となっています。ただし、PCが前年比9%減なのに対し、スマートフォンは前年比21%増と、飛躍的に伸びているのがわかります。この数字が逆転するのも遠い先のことではないと思います。

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これだけでも、スマートフォン対応の重要性が今後ますます重要になってくるのはお分かりいただけるでしょう。
  
そんななかでまず着手したいのは、スマートフォンに対応した自社サイトの制作やスマホアプリの利用です。スマートフォンでもPC用のサイトを見ることは可能ですが、文字や画像が小さく表示されてとても見にくかったり、ボタンやリンクの表示が小さいために指で操作しづらかったりします。使い勝手が悪いせいで、使う側にストレスを与え、敬遠されるようではせっかくのビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。ぜひともスマホ対応の重要性を認識してください。

アジアはSNSもモバイル端末利用が多い

LINEなどのコミュニケーションアプリを使ったプロモーションなどを考えることもあるかもしれません。ただ、日本や台湾では圧倒的に利用者の多いLINEですが、世界では別のアプリが多く使われていることも知っておかないと、無駄な施策になりかねません。たとえば中国ではWeChat、韓国ではKakaoTalk、シンガポールや香港ではWhatsAppなどのアプリがもっとも多く使われていることも念頭に入れてください。
  
最後にSNSをスマートフォンで利用する人を地域別に見てみると、東アジアがダントツに多くなっています。

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全人口の43パーセントに当たる6億8,900万人といいますから、中国の人口の多さが一役買っているとは言え、中国、韓国、台湾からの観光客が旅先で口コミを広げてくれることに大いに期待できそうです。
  
なお、Googleのモバイルフレンドリーテストでは、あなたのサイトがモバイル利用に適しているかどうかをチェックすることができるので、気になったら試してみてはいかがでしょう。

  • 村山慶輔株式会社やまとごころ 代表取締役

    兵庫県神戸市生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校卒。大学卒業後、インドで半年間のインターンシップを経て、2000~06年、アクセンチュア勤務。退社後インバウンド観光に特化したB to Bサイト「やまとごころ.jp」を立ち上げ、現在は企業・自治体向けに情報発信、教育・研修、コンサルティングなどを提供中。インバウンドビジネスの専門家として、国内外各種メディアへ出演の他、インバウンド関連諸団体の理事を多数兼任。近著に「インバウンドビジネス入門講座 第2版 訪日外国人観光攻略ガイド(翔泳社)」がある。

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